電子書籍部ログ

  • 師走いろいろ (2014.12.25)

    ① うちで編集協力をさせていただいた『ジーニアス英和辞典 第五版』が
    今月発売となった。
    改訂のたびにページ数が増えるのは辞書の常だが,今回は2471ページ。
    第四版より200ページ以上,文字数にすれば60万文字以上の増加だ。
    8年ぶりの改訂ということで,新しい語の追加はもちろんだが,
    コロケーション情報を強化するなど「発信」にも目くばせしたつくりとなっている。
    英語関係の辞書の編集業務が減ってきているなか,
    辞書屋としてはこうした辞書の改訂作業にかかわれていることに感謝したい。
    さて,次の改訂は何年後だろうか。

    ② 夏の少し前に,ある複合商業施設内の書店に電子書籍コーナーができたことを,
    このブログに書いた。
    先日所用があり,同じ書店の前を通った。
    クリスマス前ということもあったのだろうか,電子書籍コーナーがあったところには,
    いかにもプレゼント用といった,子ども向けのキャラクター本やグッズが置かれていた。
    急いでいたので,電子書籍コーナーがどこかに移動したのかは確認していない。
    どうなったのだろう…
    気になる。

    ③ 年末年始にうちの電子書籍の無料キャンペーンを実施します。
    (クリスマスプレゼントとお年玉のつもり)

    年内のものはすでに実施中。
    『3-4 Buchstaben, 650 Wörter─3,4文字のドイツ語単語どのくらい知っていますか』
    【実施期間】 12月23日(火)の午後5時頃~28日(日)の午後5時頃まで

    年明けは
    『3-4 lettres, 650 mots─3,4文字のフランス語単語どのくらい知っていますか』
    【実施期間】 1月1日(木)の午後5時頃~6日(火)の午後5時頃まで

    いずれも販売価格が¥0になっていることをご確認の上ダウンロードを。

    詳細はこちらをクリックしてください。

    今年は後半に受注業務が立て込んで,電子書籍関係に手が回らない言い訳ばかりとなってしまった。

    来年は輪をかけてあわただしくなりそうで…
    電子書籍はどうなることやら…
    (すでに言い訳の伏線が…)


    皆様,よい年をお迎えください。


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  • Kindle Unlimited,はやくまぜてくれないかな (2014.12.18)

    師走もなかばを過ぎた。

    うちの電子書籍の動きも先月に比べればややマシで,少しほっとしている。
    やはり多少なりともブログの更新をこまめにすると,違うものだ。
    (先月は,もうまったく売れなくなるのでは,と暗い気分になったこともあった。)

    そんななか,つい先日KDPから電子書籍定額無制限貸出サービス(Kindle Unlimited)の提供範囲が広がったとのメールが届いた。
    今回あらたに加わったのはAmazon.frとAmazon.com.br。
    これでアメリカ,イギリス,イタリア,スペイン,ブラジル,フランス,ドイツでこのサービスが使えるとのことだ。

    うちの電子書籍はすべて全世界のアマゾンで発売の設定にしてあるので,このサービス範囲に入ってはいる。
    ほとんどが日本語版だが,英語版のものも数冊ある。
    しかし,実際にはこのサービスの開始により,貸出が顕著に増えたということは,いまのところない。
    サービス開始にかすかに反応した可能性を否定できない,といった状況があった程度だ。
    もちろんうち書籍の国外市場に向けての周知活動が十分(というかほとんど)できていないことが,反応がうすいことの大きな要因であることは間違いないだろう。
    とはいえ,その対処にまで手が回らないという現実もある。

    そうなると,やはり日本のアマゾンでのサービス開始が待たれる。
    KDPからのメールを見る限りは,サービスに対する利用者からの反響は大きいらしい。
    また,貸し出された本へ支払われる分配基金を増額したり,最も読まれた本のランキング上位のものには報奨金を出すなど,出版側にとっても魅力的なサービスと映るよう,手を打っているようだ。
    このサービスがあることで,無料キャンペーンの効果なども変わってくるのではないかと期待している。


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  • アメリカで『舟を編む』人 (2014.12.08)

    少し前だが,NHKの「スーパープレゼンテーション」という番組で,アメリカ人の辞書編纂者がとりあげられた(というかプレゼンターとして登場した)。

    業務が忙しいさなかとはいえ,同業者としては見ておかなければなるまい。

    昨年日本では『舟を編む』のおかげで,辞書作りや辞書編集者に注目が集まった。
    その流れで興味をそそられて,この番組を見た人も多かったのではないだろうか。

    登場したのは,子供のころから言葉と辞書に興味があり,三十代でオックスフォードのアメリカ版英語辞典の編纂者として重要な役割を任されている女性。

    自分の好きなファッション関係の辞書を自ら上梓したり,IT技術を駆使した新たなデジタル辞書の形を提案したりといった活発な仕事ぶりが紹介された。

    テレビ的な演出もあるだろうが,『舟を編む』で描かれたこれまで築かれてきた辞書づくりを地道に継承する編集者像とは違う,「今の辞書編集者」の姿を見ることができた。
    人によっては華やかさすら感じたかもしれない。

    同業者から見れば,何か驚かされるといった内容ではなかったものの,国は違えど若い辞書編集者が活躍していることを,かってに頼もしく,また喜ばしく思った。

    ただ希望を言えば,辞書の再生産を継続させるため,どのように採算をとっていくのかというテーマも,若き辞書編集者に語ってほしかった。

    デジタル媒体に比べて収益率の高い紙の辞書の売り上げが減っていることから,日本の辞書は外国語,日本語を問わず,編集・制作にかかった経費の回収が切実な問題となっている。
    この問題が解決できなければ,今後の改訂作業も不可能となっていくだろう。

    間接的にだが,外国の辞書出版においても同様の事情はあると聞く。

    もし続編の企画があるようなら,ぜひ「これからの辞書ビジネス」を新しい視点からプレゼンしてもらいたい。


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