電子書籍部ログ

  • 「語学関係書籍のデジタル化」のゆくえ-(2) (2014.01.29)

    デジタル化したコンテンツがそこそこ出揃い,ネット上で辞書・事典類の無料検索サービスが増えるにつれ,これらの情報源はただで使用できるという認識が広まった。

    電子辞書も,コンパクトさと機能的な充実もさることながら,1つの機器に数十もの書籍が搭載されることで,1冊ずつ買うよりはるかに得であることがセールスポイントとなり急速に普及が進んだ。

    デジタルデータもデフレ化していったのだ。

    ユーザーにとってはありがたいことだが,手間ひまかけて編集した情報を売っている版元側にとっては厳しい流れだ。

    食べ物などと違い,同じものをリピートして買ってもらえるわけでもないので,薄利多売では続かない。

    データに別の加工を施して,新たな商品に仕立てる必要がある。

    スマホの登場によって,その新しい商品の形として浮上してきたのがアプリだった。

    電子辞書はたしかにコンテンツ単価としてはお得だが,反面,人によっては必要のないコンテンツが多いということもある。

    スマホに必要なコンテンツのみ入れて使うほうが,トータルなコストとしても安くすむ場合があるし,電子辞書よりもコンパクトな1つの機器が辞書としても使える便利さは魅力的だ。

    版元も手持ちの辞書コンテンツのアプリ化を進めた。

    スマホの使用者の増加に伴い,こうしたアプリも売り上げを伸ばしたそうだ。

    ただ最近は,スマホ使用者数の伸びに勢いがなくなり,アプリの売り上げも鈍化してきているという話も聞いた。

    とはいえ,アプリ化の動きが止まったわけではない。
    スマホは道具としてほかのものにすぐに取って代わられることはないという見通しに立てば,新たなコンテンツを提供する場として無視するわけにはいかない。

    ただ,次のデジタル商品は何か?が差し迫ったテーマとして浮上している雰囲気は感じられる。

    ─続く


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  • 「語学関係書籍のデジタル化」のゆくえ-(1) (2014.01.23)

    年末年始には版元など取引先にあいさつ回りをする。
    去年から今年にかけてもいくつか回った。

    そのときに受注している具体的な案件があれば別だが,
    そうでなければ雑談めいた情報交換の場となることもしばしばだ。

    こうした雑談ネタのひとつとして「書籍のデジタルデータ化」が登場してきたのは,まだ20世紀の頃,かれこれ20年ほど前だ。

    うちは辞書を主体とした語学書を多く手がけてきた関係で,
    「書籍のデジタルデータ化」という動きには比較的早い時期から関与してきた。

    辞書のように大量の情報を検索して使用するツールと,
    検索の利便性を飛躍的に高めるデジタル技術とは親和性が高く,
    辞書・事典の類の「デジタルデータ化」は国内外とも早くから進められたように思う。

    当然そこには,「デジタル化したコンテンツをどう売るか」というテーマが常に付随する。

    一般のユーザーにデジタル化の成果が商品として提供されたのは,まずCD-ROMだったと思う。
    当初は文字情報のみだったが,次第に音声や画像なども取り込まれ,
    メディアとして記憶容量の大きいDVDが登場するとその傾向はさらに加速した。

    通信環境の高速化していくと,ネット上で閲覧や検索を行い,それに対して課金するというシステムが登場した。
    携帯電話で単語が調べられるサービスなどもこの範疇と言っていい。

    こうしてデジタル化の動きに合わせて,電子機器メーカーが電子辞書開発に力を入れ,版元は電子辞書へのデジタルコンテンツの提供を始める。
    提供の当初は,まだ電子辞書が紙版の辞書の売り上げを圧迫することもなく,
    版元としてもデジタルと紙の共存は可能で,両方から収益をあげられるものと期待していた。

    思えば,辞典類についてはこのあたりまでが「デジタル化したコンテンツはこう売れる」というモデルが成り立っていた時期だったのだろう。

    デジタルデータが希少だったころは,それにはそれなりの値がついていたはずだ。
    ネット上のコンテンツ閲覧サービスの使用料も年間何千円とか,ものによっては何万円というものもあった。

    ─続く


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  • どうなるCountdown Deals (2014.01.14)

    KDPの新しい販促サービスのCountdown Dealsについては,以前本ブログで書いた。

    11月にアメリカとイギリスのアマゾンストアで実施開始となったが,
    現時点で日本のアマゾンストアではまだ実施されていない。

    ネットで検索してみると,このサービスに興味を持ち,日本での実施を待っている,という旨の電子書籍著者のブログもちらほら見られるようになった。

    うちもサービス開始を待っているもののひとりだが,気になることがある。

    すでに開始されているAmazon.comでのCountdown Dealsの参加点数がかなり減っているのだ。

    サービス開始早々ではAmazon.comで4000から5000あった。
    1/14日時点では1500点を下回っている。

    参加する側からすれば,競争相手が減っているのは,よいことのようにも思える。
    しかし,参加が減っていることの原因は何なのだろうか。
    もし,参加したもののあまり効果がなかったので,以降の参加を控えている,のならちょっと心配だ。
    サービスのあり方自体の再検討にもつながる可能性もある。

    もとよりAmazonがこのサービスへの参加点数をどのくらいと想定し,
    それによってどのくらいの販促効果があると見込んでいるのかは知る由もない。
    ひょっとすると,現状の1500点程度でも,想定よりはまだ多いのかもしれない。
    そうであればこちらの心配も杞憂ですむのだが。

    ともあれ,このサービスには期待もしているので,すみやかにAmazon.jpでの実施が開始されることを望むばかりだ。


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  • 新年のごあいさつ (2014.01.06)

    あけましておめでとうございます。

    今年は暦の関係で,いつもよりも遅めの仕事始めとなった。

    年末年始の休業中も自宅でKDPの売り上げなどチェックしていたのだが,
    2014年の元日から弊社の電子書籍を何冊かダウンロードをいただいた。

    気分のよい年明けだ。
    (元旦に購入いただいた方々には今年はきっとよいことがあるはず)

    弊社の電子書籍事業も2年めに入る。
    ラインナップの充実をさらに進めていきたい。
    近刊として,フランス語単語シリーズの続刊を準備中だ。

    本ブログも週一更新ペースをゆるく守っていくつもりなので,
    本年もよろしくお願いいたします。


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