電子書籍部ログ

  • 【制作の現場】─販促編(2) (2013.05.27)

    ネットを使っての販促手段としてはブログを選択したが,
    TwitterやFacebookの利用も検討した。

    こうした販促活動についてはこちらは素人だ。
    出版関係を含め知人に意見を聞いてみた。

    TwitterやFacebookを積極的に活用すべきだとアドバイスをくれる人もいる一方,
    それはどうかという声もあった。
    販促目的があからさまだと,かえって会社のイメージダウンになることもあるという。
    これらのメディアでは参加者間につながりができ,
    ある種の「近しさ」「付き合い」の感覚が発生する。
    売らんかなという態度では,お付き合いしたくないという人も多々いるそうだ。

    なるほど。
    今後利用するにしても,注意せねば。

    ということで,当面直接の利用は見送っているのだが,
    『4 letters, 1000 words』の出版後,
    TwitterやFacebook,個人のブログなどでも紹介していただいた。

    もちろん知人がやってくれたものもあるのだが,
    こちらの知らないところで発信されたケースのほうが多い。

    電子書籍の新刊紹介に特化したアフィリエイトの手法もあるのかもしれない。

    Googleでの『4 letters, 1000 words』の検索結果件数が,
    4桁を超えるまでさほど日数はかからなかった。

    すべての検索結果に目を通したわけではないが,
    いまのところニュートラルな紹介がほとんどで,
    評価のコメントもそれほど悪いものは見当たらない。

    ただ,へたなものを作ってしまえば,悪評もこんな速度で拡散するということだ。

    ─次回に続く


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  • 【制作の現場】─販促編(1) (2013.05.21)

    『4 letters, 1000 words』は無事出版された。

    感慨もひとしお。めでたしめでたし。

    では,お疲れ。

    というわけにはいかない。事業としてはここからが本番だ。
    売って経費を回収せねば。

    たしかにAmazonのストアにはほかの出版社の本と同列に並んでいる。
    では,並んでいるところまでどのように人を誘導するか,
    並んでいることをどのように人に知ってもらうか。

    まずは手近なところから始めよう。

    仕事関係はもちろん,友人・知人にメールなどで案内。
    社員にも各々の兄弟親戚を含め,知人への商品の紹介を頼んだ。

    打ち合わせなどで外出する際には,Kindleの実機を携帯し,
    時間が許せばデモ。

    来訪者にも実機でデモ。
    出版関係者に限定する必要はない。
    金融関係の人だろうと,オフィス機器関係の人だろうと,読者となる可能性はある。


    出版に合わせての自社サイト活用の準備も進めておいた。
    これを機会に,電子書籍出版を前面に出し,
    従来の事業紹介も含めすべてリニューアルだ。

    『4 letters, 1000 words』に興味を持ってもらい,
    継続的にサイトを訪れてもらうきっかけともなるよう,
    このブログも開始した。

    うちの事業に興味はなくても,
    電子書籍がらみのブログには興味がある人もいるかもしれない。
    そこから読者層が開拓できれば…
    そう考えて,FC2ブログ内にもこのブログをたててみた。

    ─続く


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  • 出版前夜 (2013.05.13)

    1月24日。
    いよいよKDPに本のデータを送る。

    KDPのサイトにログインし,書名等諸々の必要事項をフォームに入力してから,
    まずはカバー画像のデータをアップロード。
    アップロードが済むとまもなく,表紙の画像が画面に表示された。
    問題はなさそうだ。

    次に本体のepubファイルを送った。
    「アップロード中」のメッセージが現れる。
    さらにメッセージが「コンテンツをKindleフォーマットに変換中」に変わり,
    処理に少し時間がかかる旨の説明が続いた。

    少し待つと変換が終わり,メッセージが,
    「アップロード,変換に成功しました 」となって,
    「変換後のコンテンツのプレビュー」をすすめる内容に変わった。

    コンテンツのmobiファイルをダウンロードし,Kindleのプレビューアーで開く。
    事前に社内でもepubからmobiに変換し,
    それをKindleの実機に読み込んで,表示・動作の確認はした。
    だから,まず大丈夫だとの思いはあったが,
    なにぶん初モノなので,念のため1ページごと確認をする。

    1ページあたりの文字量は少ないとはいえ,全体で500ページ弱。
    確認作業もひと仕事だ。
    不備が見つかれば,データを修正して再度アップロードとなる。
    やりたいわけはない。
    問題のないことを願いつつ,作業を進める。


    セーフ。


    次の手順に進んで価格等の事項の入力を行う。

    販売地域は日本だけでなく,Amazonのカバーするすべての地域。
    日本以外での価格は為替レートから米ドルでの価格をAmazon.comで指定し,
    その他各国ではこの米ドルからユーロ等へ自動換算の設定とした。

    手続き終了。

    KDP内での審査で何も問題なければ48時間以内に出版されるとのこと。
    タイトルや表紙に記載する文言などで引っかかることもあるらしい。

    あとはもう待つしかない。



    そして1月26日(第1回のブログ参照)がやってきた。


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  • 【制作の現場】─値付け編 (2013.05.07)

    さて,年があけて,仕事始めから一週間以上たったころのこと。
    『4 letters, 1000 words』の刊行までもう大詰めを迎えていた。

    1冊いくらにするか,を決めなければ。

    紙版の書籍も出版されている本では,
    電子書籍での値段の差別化が頭を悩ますところとも聞く。

    電子書籍を求める層は,デジタルデータだけなのだから安く買いたいと思う。
    かといって紙版と電子書籍の価格の開きが大きすぎれば,
    紙版で読みたい層からの反発もあるだろうし,
    本の中身そのものを作っている執筆者,編集者の意欲をそぐことにもなりかねない。
    この値付けはたしかに難しい。

    『4 letters, 1000 words』は当面電子書籍のみだ。
    上のような事情は考慮しなくてよい。
    とはいえ会社の事業として刊行するのだから,採算は考えなければならない。
    ところが形成途上といってよい電子書籍市場で,
    従来の単語集とは違う今回の刊行物が,どんな動きをするのかは正直予測不能だ。
    ましてやうちは一般的にはまったく知られていない編集プロダクション。
    何かのきっかけで,爆発的に売れるという妄想までは許されても,
    経費の回収は長期にわたるものと考えるべきだろう。

    では,どこに視点を置いて値付けをするか。
    縁があって『4 letters, 1000 words』の存在を知り,
    興味をもってくれた人が抵抗なく支払う額。そこを検討しよう。

    ワンコイン=500円。
    デフレのご時世だ。500円はなかなか使いでがある。
    衣料品のセールでTシャツが,
    外食で牛丼,ラーメン,そば,ハンバーガーが,
    100円均一ショップでは五種類のアイテムが買える。
    本で考えても,500円で買える雑誌,文庫などはけっこうある。
    『4 letters, 1000 words』の内容には,
    500円(以上)の価値があると自負している。
    ただ,紙の本と違い,書店で中身をひととおり見てから買うことができないので,
    支払う側の心理的ハードルとしては,ちょっと高いかもしれない。

    では100円か?
    いくら長期の経費回収期間を見込むといっても,これは厳しい。
    はなから「安かろう悪かろう」という目で見られてしまう可能性もある。

    検討の末,300円とした。


    後日談だが,刊行してみるとこの値段の評判はなかなかよかった。
    おおむね「こんなに安くていいの?」という,
    内容に値段以上のお得感があるという反応だった。
    出版関係のある知り合いからは,
    「できれば自分もこんな価格帯で動かしてみたいが,
    いろいろな事情で難しい。うらやましい」
    という話もあった。


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