電子書籍部ログ

  • 【制作の現場】─手続き編 (2013.04.30)

    電子書籍を作る作業と並行して,出版に伴う手続きも進めた。
    税金の処理についてのものだ。

    アマゾンはアメリカの会社なので,
    印税が支払われる際には,アメリカ側で源泉徴収が行われる。

    こちらは日本の会社だ。
    振り込まれた印税は日本側で収入とみなされ,課税の対象となる。

    ほうっておくと二重に税金を取られかねない。
    それは困る。

    日本とアメリカの間の租税条約によって,
    手続きをとればアメリカ側での納税は免除される。

    まずはアメリカの財務省から納税者としての認証番号(TIN)を取得する。
    この認証番号を使って,アメリカ側での納税免除を申請する(W-8BEN)。
    申請を認める書類が来たら,これをKDPに送る。
    すると源泉徴収なしで印税を支払ってもらえるようになる。
    そういう流れだ。

    英文書類のやりとりなのでわずらわしいとは思った。
    しかし,やってみれば案外スムーズに運ぶものだ。
    今はネットから,具体的な手順についての情報も手に入る。
    書類送付後何日かすると,KDPから源泉徴収率が0%に設定された旨の連絡がきた。
    インターナショナルな業務がひとつ片付いた。

    たまにはこういう仕事もあっていい。


ページトップへもどる


  • 【制作の現場】─モニタリング編 (2013.04.22)

    2012年も残り少なくなってきていた。
    年明けの1月には『4 letters, 1000 words』の出版を予定している。

    データ作成上の技術的な問題は解消できているか,
    一画面の表示量は適切か,
    問題→解答への動作でクイズ・ゲーム的な楽しさが実現できているか,等々。
    諸々のチェックをKindleの実機で済ませた。
    内部チェックとしてはひと区切り。
    ベータ版ができたと言っていいだろうか。
    作る側の考えが勝ちすぎていないかという危惧はある。
    社内の人間はかなり見慣れてしまったので,
    外の人にフレッシュな目で見てもらい,意見を聞いてみたい。

    自宅に実機を持ち帰り,家内に渡した。
    特に英語とかかわりがあるわけではないが,
    カラオケでは洋楽を好む。
    性格は辛口で…(以下自粛)

    しばらく使ってみてもらった。

    「どうかね」

    「いいよ。なかなか」


    年があけた。
    お付き合いをいただいている出版社,印刷所などへ新年の挨拶に回る。
    Kindleの実機を持参し,
    「こんなの,これから出す予定なんですよ」
    と『4 letters, 1000 words』の実物を見てもらう。
    プロの目はどうか。
    正月ということもあってか,口から出る感想はおおむね好意的なものだった。
    ただ,こちらが注意していたのは,どのくらい黙って使っているか,
    どのくらい引き込まれているか,というところ。

    Kindleそのものがまだ珍しいということもあったが,まあ悪くはない。


ページトップへもどる


  • 【制作の現場】─電子書籍データ作成編 (2013.04.15)

    本作り(もの作り)は楽しい。

    手順どおりサクサク進行する楽しさもあれば,
    問題をクリアしつつ形にしていく楽しさもある。

    とはいえ,問題に対処している状況そのものは,ストレスにほかならない。

    Kindle用のデータを作るにあたっては,固有の問題がいくつかあった。

    たとえばフォント。
    素の状態のKindleでは「明朝」と「ゴシック」の2種類しか用意されていない。
    発音記号のような特殊な文字が表示できるだろうか。
    いろいろ試してみたが,表示される保証はないようだ。
    個々のKindleユーザーが,実機に発音記号フォントを追加すれば,
    表示できるようになるのかもしれない。
    ただ,そうしないと読めない本ならば,手にとってもらえない可能性が高くなる。

    『4 letters, 1000 words』では掲載した語すべてに発音記号がついている。
    InDesignで発音記号フォントで組んだあとに,それらのアウトラインをとった。
    1000語分の発音記号を‘画像化’したということだ。
    以前はDTP組版で特殊なフォントを使用する場合,
    文字化けを防ぐためにしばしば行っていたことだが,
    PDFに埋め込めるフォントが増えてからは,
    この手法をとることは少なくなった。
    これで,素のままのKindleで発音記号が見える。

    こうしたデータ作成上の問題については,そのつどKDPのガイドラインを見たり,
    ネットで情報収集をはかるのだが,なにぶん日本でのKDPはスタートしたばかり。
    調べてもなかなか知りたい情報に行き当たらないということが,ままあった。
    このころは,何人もの人が同じ場所で壁にぶつかって,
    試行錯誤をしていたという状況だったのではないだろうか。


ページトップへもどる


  • 出てます。第四弾 (2013.04.08)

    『3 letters, 350 words』がKindleストアに並びました。

    文字数,語数,そして価格も控えめなので気軽にチャレンジできます。

    弊社の単語学習ツールもシリーズのラインナップがだんだん整ってきました。
    既刊の読者の方からも好評をいただいております。

    “英単語力が伸びない”,“単語学習している暇がない”
    それならぜひ試してみていただきたいツールです。

    いいからもうちょっと中身を見せろ?
    はい。


    □ix
    ① 【動】…を混ぜる,混ざる 【名】混合(物)
    ② 【名】6 【形】6つの
    ③ 【動】…を修理する;〈日時・値段などを〉決める;《米》〈食事などを〉作る;…を固定する


    ではまた,15行後に。















    ① [m]ix
    ② [s]ix
    ③ [f]ix


    そろそろはまりそうでしょ?


ページトップへもどる


  • 【制作の現場】─編集編 (2013.04.01)

    頭の中では,もう電子書籍ができてしまった。

    企画の方向転換については社長と相談せねば。

    出版社に提出中の企画なのだ。
    先方で出版の意向があれば,そちらが優先なのは言うまでもない。


    後日,先方に出向いて,企画の検討結果を確認しつつ,こちらの意図を伝えた。

    当面紙版での出版はないが,アプリ関係で興味を持つところがないか当たっていただけるとのこと。
    電子書籍については弊社で独自出版,ということで了解を得られた。


    さて,これで作業が進められる。

    原稿はあらかたできており,編集は紙版書籍と同じ工程で行うこととした。
    InDesignでページごとの組版を行い,ゲラを出力して校正する。
    ゲラは片面印刷なので500枚ほどだ。
    内容をチェックして,訂正箇所には赤字を入れ,データを修正する。

    ★修正がひととおり終わったところで,InDesignからepub形式にしたデータを,
    さらにKindle用のmobi形式にしてKindleの実機に読み込ませる。

    KindleのPaperwhiteの画面サイズを1ページと想定し,
    1ページごとに納まるよう記述の分量を調整するためだ。

    実際は,Kindle端末側でフォントの大きさや行間を変えられるので,
    使用者の設定しだいで,1ページ分の内容が1画面に納まらなくなったりする。
    しかし,逆にどんな設定にしても,1画面に納まらないのであれば,
    本企画のゲーム感覚を支える“軽やかさ”が損なわれると思われた。

    『4 letters, 1000 words』では,原則として,行間・余白が最小設定であれば,
    フォントサイズが下から3つめまでなら1画面に納まるようにした。

    はみだしたところは内容を変更して分量を調整。
    変更をデータで直し,★の工程を繰り返して見ばえを確認する。

    いつものように,本作りが進んだ。


ページトップへもどる


© 2013 JALEX. All rights reserved.